日本国憲法は誰のためにあるのか|【後編】

海外で暮らして見えた、日本という国

私は27歳でカナダへ、28歳でニュージーランドへワーキングホリデーに行った。

当時は「英語を話せるようになりたい」「海外で働いてみたい」という思いが強く、憲法や権利について深く考えていたわけではない。

しかし、海外で生活する中で、日本という国を客観的に見る機会が増えた。

医療制度、治安、公共サービス、社会保障。

日本では当たり前だと思っていたことが、実は当たり前ではないと知った。

もちろん、海外にも素晴らしい制度や文化はたくさんある。

カナダでは、多様な価値観を受け入れる社会に刺激を受けた。

ニュージーランドでは、「人生を急ぎすぎない」という空気を感じた。

一方で、日本には日本の良さがある。

安心して暮らせる社会、比較的高い治安、誰もが教育を受けられる環境。

こうした土台があるからこそ、挑戦できる人もいれば、失敗しても立ち上がれる人もいる。

海外で暮らした経験があったからこそ、日本の制度の価値も見えるようになった。

権利だけではなく、責任もある

この記事を書いていて、ひとつ誤解してほしくないことがある。

私は「権利だけを主張すればいい」と言いたいわけではない。

権利と義務は、どちらも大切だ。

働けるなら働く。

税金を納める。

ルールを守る。

社会の一員として責任を果たす。

それがあるからこそ、社会全体が成り立っている。

私自身、働いていた頃は税金や社会保険料を納めてきた。

今は失業手当や制度の支えを受けながら、もう一度人生を立て直そうとしている。

つまり、支える側になる時期もあれば、支えられる側になる時期もある。

人生は一直線ではない。

だからこそ、どちらの立場も経験した私は、「支え合う社会」の大切さを実感している。

氷河期世代だから考える「権利」の意味

私は就職氷河期世代の一人だ。

努力すれば報われる。

会社に入れば安泰。

そんな価値観が大きく変わる時代を生きてきた。

もちろん、私自身の失敗もたくさんある。

転職を繰り返したこと。

会社を作って失敗したこと。

暗号資産詐欺で300万円以上を失ったこと。

自己破産を経験したこと。

すべてを社会のせいにするつもりはない。

しかし一方で、「努力だけではどうにもならない時代」があったことも事実だ。

だから私は、憲法や権利について考えることは、決して政治の話だけではないと思っている。

どんな社会なら、もう一度挑戦できるのか。

どんな制度なら、再起動しやすいのか。

そんな視点で社会を見ることも、私たち一人ひとりに必要なのではないだろうか。

52歳になって思うこと

私は今、人生をもう一度立て直そうとしている。

ブログを書く。

noteを書く。

AIを学ぶ。

SNSで発信する。

神社へ行き、自分と向き合う。

20代の頃に思い描いていた52歳とは、まったく違う人生になった。

それでも、不思議と絶望はしていない。

むしろ、これまで経験してきた失敗や挫折があるからこそ、今の発信には意味があると思っている。

憲法も同じではないだろうか。

何も問題がなければ、その存在を意識することは少ない。

しかし、人生につまずいた時、社会の制度に支えられた時、自分の権利について考えた時、その存在の重みが分かる。

私は52歳になって、ようやくその意味を少し理解できた気がしている。

まとめ|憲法は「誰か」のためではなく、「私たち」のためにある

日本国憲法は、政治家だけのものでも、法律家だけのものでもない。

そして、教科書の中だけに存在するものでもない。

働く人のため。

子どものため。

高齢者のため。

病気になった人のため。

失業した人のため。

挑戦する人のため。

そして、人生をやり直そうとしている人のため。

憲法は、私たち一人ひとりの生活と深くつながっている。

だからこそ、難しい法律としてではなく、「自分の人生を守る土台」として、一度立ち止まって考えてみる価値があるのではないだろうか。

私自身、このシリーズを書きながら、憲法や権利について改めて学び直している。

完璧な答えはまだ分からない。

でも、一つだけ言えることがある。

人生は、何度でもやり直せる社会であってほしい。

その社会を支える土台の一つが、日本国憲法なのだと私は思う。


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次回予告

「日本人は『権利』を知らないまま大人になる」

学校では憲法を学ぶのに、社会へ出ると権利について考える機会は驚くほど少なくなります。

次回は、「知っているようで知らない権利」について、実体験も交えながら考えていきます。


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これからも、人生の再起動や社会の制度、そして50代からの挑戦について、実体験をもとに発信していきます。