なぜ私は電話番号を何度も変えたのか|52歳で振り返る「リセット癖」と再起動人生

なぜ私は電話番号を何度も変えたのか|52歳で振り返る「リセット癖」と再起動人生

私はこれまでの人生で、電話番号を何度も変えてきた。

普通に考えれば不思議な話かもしれない。

機種変更はあっても、電話番号まで頻繁に変える人は少ないだろう。

しかし、私にとって電話番号を変えることは単なる契約変更ではなかった。

それは過去を断ち切り、新しい人生を始めようとする儀式のようなものだった。

52歳になった今だからこそ、その理由を冷静に振り返ることができる。


電話番号を変えれば人生も変わると思っていた

若い頃から私は何度も人生をやり直そうとしてきた。

仕事で失敗した時。

恋愛で傷ついた時。

人間関係が嫌になった時。

借金やお金の問題で苦しくなった時。

そのたびに私は思った。

「全部リセットしたい」

電話番号を変えれば、嫌な連絡も来なくなる。

過去を知る人とのつながりも薄くなる。

新しいスタートが切れる気がした。

実際には電話番号を変えただけで人生が変わるわけではない。

それでも当時の私は、本気でそう信じていた。


本当に消したかったのは電話番号ではなかった

今振り返ると、私が消したかったのは電話番号ではない。

消したかったのは過去だった。

失敗した自分。

うまくいかなかった人間関係。

後悔。

恥ずかしさ。

自己嫌悪。

そういった感情から逃げたかったのだと思う。

電話番号を変えると、一瞬だけ気分が軽くなる。

しかし問題の本質は何も変わらない。

結局、自分自身はそのままだからだ。


リセット癖の正体

私には昔から「リセット癖」があった。

電話番号を変える。

LINEを消す。

SNSアカウントを作り直す。

人間関係を整理する。

一見すると前向きな決断にも見える。

しかし実際には、問題解決ではなく問題回避になっていることも多かった。

もちろん環境を変えること自体は悪くない。

海外へ行ったこともそうだった。

カナダやニュージーランドでのワーキングホリデーは、人生を大きく変える経験になった。

しかし海外挑戦と電話番号変更には決定的な違いがある。

海外挑戦は前に進むための行動だった。

電話番号変更は、後ろから追いかけてくるものから逃げる行動だった。

今ならその違いが分かる。


孤独だったからこそリセットしたかった

もう一つ大きな理由がある。

それは孤独だ。

人とのつながりが少ない人ほど、リセットしやすい。

守る人間関係が少ないからだ。

私自身、何度も人間関係を整理してきた。

結果として友達はほとんどいなくなった。

当時はそれで良いと思っていた。

しかし今振り返ると、残しておくべき縁もあったかもしれない。

人生は人とのつながりで支えられている部分も大きい。

すべてを切れば楽になるわけではなかった。


52歳になって気づいたこと

最近の私は電話番号を変えようとは思わなくなった。

なぜなら気づいたからだ。

本当に変えるべきなのは電話番号ではなく、自分の行動だった。

生活習慣を変える。

考え方を変える。

毎日の積み重ねを変える。

それが本当の意味で人生を変える方法だった。

神社へ行く。

散歩をする。

英語を学ぶ。

ブログを書く。

SNSで発信する。

ChatGPTと対話する。

そんな小さな積み重ねの方が、電話番号変更よりはるかに人生を変えている。


リセットではなく再起動へ

私は人生で何度もリセットしてきた。

しかし52歳の今、目指しているのはリセットではない。

再起動だ。

リセットは過去を消そうとする行為。

再起動は過去を持ったまま前へ進む行為。

失敗した過去もある。

借金した過去もある。

遠回りした過去もある。

それでも、その経験があるから今の発信ができる。

だから私は過去を消さない。

むしろコンテンツとして残していく。

あの頃の私のように、人生をやり直したいと思っている誰かのために。

私は人生の次の季節に向けて準備している。

そして、氷河期世代はまだ終わっていない。


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